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2018.05.30

ブロックチェーンで世の中はどう変わるのか?

西 武史

取締役CTO
西 武史

技術



「ブロックチェーン」という言葉を耳にしたことはありますか?
「あー、ビットコインね」という方も多いと思います。

しかし、ブロックチェーン=ビットコインだけではありません。

ブロックチェーンとは何か?

ブロックチェーン(「分散型台帳技術」または「分散型ネットワーク」)とは、「ブロック」と呼ばれるひとまとまりの情報を鎖(チェーン)のように連結し、前後の情報が正しいことを証明する技術です。

 

「ブロック」と呼ばれるデータの単位が一定時間ごとに生成されます。

前のブロックの情報に「ハッシュ」と呼ばれる値を掛け合わせて暗号化し、新たなハッシュを生成します。
生成された新しいハッシュを使って、ブロックの情報を暗号化し、新たなハッシュを生成し、そのハッシュを使って、今度は次のブロックの情報を暗号化します。

このようにハッシュによってブロックとブロックがチェーンのように連結されて、情報自体の正当性や、情報の前後関係の正当性を証明します。
途中の情報が改ざんされると、前後のハッシュと整合性が取れなくなります。

ハッシュによる前後関係の整合性を取りながら新しいブロックを生成する作業を「マイニング」と呼びます。
マイニングには膨大な計算が必要です。

ブロックチェーンではこの膨大な計算を1つのサーバーで行うのではなく、みんなで分散して行います。

ビットコインではマイニングを行なった人には報酬として新規に発行したビットコインが支払われます。

 

例えるなら、今までは1人の番人が取引を仲介してその人に給料を支払っていたけど、今後はみんなでお互いに見張りあって、報酬もみんなで分けようね!
嘘つきがいても、多数決で正しい方を決めよう!
みたいな感じです。

 

ビットコインなどの仮想通貨

マイニングを行った人にどんどんビットコインが支払われたら、ビットコインの価値は下がってしまうのでは?
と思われるかもしれませんが、実はビットコインには上限があります。

ビットコインは約2,100万BTCまでしか発行されません。
「金」などと同じで、希少価値により、ビットコインの価値を保っています。

 

一方、別の仮想通貨「イーサリアム(ETH)」には上限はなく、無限に発行が可能です。
仮想通貨イーサリアム(ETH)は、イーサリアムと言うプラットフォーム上でプログラムを動かすために利用する仮想通貨です。

プログラムを動かすためのいわば燃料として消費されます。

塩や米と同じで、それ自体に利用価値があることで価値を保っています。

ブロックチェーンとシェアリングエコノミー

ブロックチェーンの登場は、インターネットの登場以来の発明と言われています。

 

インターネット登場以前を振り返ってみると、対面以外の連絡手段といえば、手紙、電話でした。
情報を収集する手段も限られていましたし、世の中に対して自ら情報を発信することはほぼ不可能でした。

インターネットの登場で、世の中は大きく変化しました。

 

大変便利になりましたが、今のインターネットはサービスを提供する側とサービスを受ける側が存在します。

例えばGoogle、Amazon、twitterなどのサービスも、それぞれの会社がサービスを提供して、我々利用者はサービスを受ける側です。

この方式ではサーバーにアクセスが集中した場合や障害が発生した場合、サービスが利用できなくなります。

 

それに対してブロックチェーンが実現するのは、P2P方式のサービスです。

P2Pとは、「Peer to Peer」の略で、複数のコンピュータ同士が対等な立場で通信を行うための方式です。

P2P方式では、サービス提供者とサービスの利用者の区別はありません。
P2Pネットワークに参加するすべての人がサービス提供の機能を担っています。

従来の中央集権型を排除した、自律分散型のアプリケーションを提供するためのP2P技術として注目されているのが、ブロックチェーンです。

 

ブロックチェーン技術の登場により、従来国家などの一部の中央機関のみが実施していた業務を、自律分散型のネットワークで、独自に高い信頼性で実施できるようになりました。

例えば、通貨の発行機能もその1つです。
ビットコイン、イーサリアム、リップルなどの仮想通貨がブロックチェーン技術により誕生しました。

Uber、Airbnbなどのシェアリングエコノミーと呼ばれるサービスが注目を集めていますが、これらのサービスは現時点ではそれぞれ1つの会社によりサービス自体が提供されています。

ブロックチェーンで、P2P方式によりサービスを提供することで、本当の意味でのシェアリングエコノミーが実現します。

 

ブロックチェーン技術を応用して、自分の所有しているストレージをシェアする「Storj」のようなサービスも存在します。

所有する時代からシェアする時代に変わる中、ブロックチェーンはシェアリングエコノミーと非常に相性が良いと言えるかもしれません。

 

従来は個人間の取引には相手が信用できるか?という問題が常にありました。
企業が提供するサービスであれば、その企業が信頼できることが、サービスの信頼になっていました。

今後ブロックチェーン技術の活用により、個人間でも信頼性のある取引ができるようになります。

 

もっと詳しく聞きたい!

ブロックチェーンを使ったプログラムについてもっと詳しく知りたい方のために、Qiitaに記事を公開しています。
イーサリアムでのスマートコントラクト開発について、まずは入門編の記事を公開しています!
ブロックチェーン-Ethereumでスマートコントラクト開発入門編

お知らせ

最後に勉強会のお知らせです。

diffeasyでは定期的にシステム開発やIT技術に関する勉強会を開催しています。
次回は6月27日(水)の開催です。
私は「ブロックチェーン」に関する話をします。

お近くの方は是非ご参加ください!


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