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2019.05.27

[連載 – 2]「田舎の木材工場で起きた奇跡」と、その後 – BacklogWorldより

西 武史

取締役CTO
西 武史

仕事の流儀 学び



日本一魅力的なエンジニア集団を作るdiffeasyCTO西です。

 

2019年1月26日に秋葉原UDX ギャラリーネクストで開催されたBacklogWorld2019にて『「田舎の木材工場で起きた奇跡」と、その後』のテーマで基調講演させていただいた講演内容の連載ブログ第2回です。

 

第1回目の記事はこちらですので、こちらも是非ご覧ください。
[連載 – 1]「田舎の木材工場で起きた奇跡」と、その後 – BacklogWorldより

 

システム導入のその後

前回のブログで「田舎の木材工場で起きた奇跡」について書きました。
 

前回紹介した「奇跡」は始まりに過ぎませんでした。
その後どうなったのか?
 

今回は、システム導入後の変化について、ご紹介します。

 

新工場完成

以前弊社副代表で、このプロジェクトのPMを務めた白石篤司のブログ「NEXT STAGE~田舎の木材工場で起きた奇跡~」でもご紹介させていただきましたが、ビッグハウス様はその後新工場が完成しました。
 

なんと旧工場の5倍の広さで、ツーバイフォー木材工場としては日本最大規模の広さだそうです。

 

導入したシステムは当然今でも現場で大活躍です。
社員の方もパートの方も、みなさん利用されています。
職人さんなので、自分たちでスタンドを作ったり、今では工場の中に自然に溶け込んでいます。

 

iPadを導入したことにより、システムだけでなく、意外な効果もありました。

 

広い工場に変わり、お互いに離れた場所で作業することも増えました。
そんな時に、広い工場で連絡を取り合うのにFacetimeが大活躍しているそうです。

 

ホームページリニューアル

ホームページもその後リニューアルされました。
素敵な、超イケてるホームページが完成しています。
ビッグハウス様ホームページ

 

ホームページの求人欄を見ると・・・なんとビックリ!

今ではシステムエンジニアの方も募集されているそうです!
宮崎の素敵な環境でエンジニアとして働きたい方はぜひこちらもチェックしてみてください。
 

残業時間大幅削減

システム導入による1つ目の大きな効果が残業時間の削減です。

IT化以前は、

  • 誰が何の作業をやっているか不明
  • 空いた人がその場で振られた作業をやる
  • 作業が空くことがある

などの課題がありました。

 

システム導入により作業開始前にスケジュール設定し、作業を担当者ごとに事前に割り当てできるようになりました。
作業状況が共有されているため、誰が何をやっているか一目瞭然です。

 

システムにより誰がいつどれだけ生産したのか、生産枚数をデータとして管理することができるようになりました。
 

生産枚数のデータから、誰がどの作業が得意なのか、が見えるようになりました。
これにより、従業員の方に対して、それぞれ得意な作業を割り当てることができるようになりました。

 

このような労働効率化により、残業時間の大幅削減に繋がったのです。

 

技術の継承

システム導入による2つ目の効果は技術の継承ができるようになった点です。
IT化以前は、○○のことは誰々に聞いて、という風に作業が人に依存していました。

 

聞く側は「わからないことがあっても、忙しそうで聞きずらい」、
聞かれる側は「この前質問したのに、同じ質問の繰り返し」という風に、質問の仕方についてもお互いに課題を抱えていました。

 

作業が人に依存すると、工場が大きくなったり、新しい機械が入って、生産能力が向上しても、人に依存する作業がボトルネックになり、その生産能力を活かせなくなってしまうケースもあります。

 

ビッグハウス様のシステムでは、設計書の共有によって、全従業員がお互いの設計書への書き込みを閲覧できるようになりました。
これによりベテランの職人さんが設計書のどのような点に気をつけながら作業をしているのか、が見えるようになりました。

 

「用語集」という社内Wikiのようなシステムも導入しました。
共有したいことはこの用語集に記入し、わからないことがあれば、まずはこの用語集を見る、という文化ができました。

 

システム導入前は約20名だった従業員さんも現在は40人を超え、倍増したそうです。

 

具体的な効果は?

システム導入により具体的にどのような効果が出たのかを計測してみました。

 
定量的な効果だけでも、時給1,000円と仮定した場合、
人件費:440時間×時給1,000円(仮定)=44万円/月、
印刷代:3〜5万円/月で、
合わせて毎月最大約50万円のコスト削減効果があったことになります。

 

まとめ

システム導入は決して安い投資ではありません。

 

diffeasyとして、必ずしもシステム開発することが正解だとは思っていません。
目的はシステム開発ではなく、お客様の課題を解決すること。

 

そのために最高の手段を提供することが我々の役目です。

 

ビッグハウス様の場合はシステム化によって、課題を解決することができ、システムへの投資に対して労働の効率化、そしてコスト削減という形で成果をあげることができました。

 
それでは、このプロジェクトはなぜうまくいったのでしょうか?

 

その答えは・・・

 

次回第3回の連載をお楽しみに!

written by

西 武史

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